覚えがき

備忘録のような

キングスマン ゴールデンサークル という劇薬

とにかくこの映画について、洗いざらい言いたかった。

 

時系列とか気遣いなく思いついたことから書きます。

今後全ての記事に言えることですが、とにかく全部書くのでネタバレどころじゃないです。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は1作目も劇場で見ていて、でもその時は「キックアスの方が好きかな」と思ってました。

キックアスもかなり好きだったので、ごめんなさい。

 

そんな感じで前作を観たのはその一度きり。

今回も忙しさと天秤にかけて、「絶対観に行く!」とまでは思ってなかった気がします。

じゃあなぜ今回こんなに気に入ってしまったんだろう。

 

 

 

 

今回、まずエグジーが冒頭から彼女とラブラブだったことに結構びっくりした。

でもそこに安心した部分もあった気がする。

 

前作では、観に行く前から「師弟愛=ブロマンス」という話題がかなりあって。

私は自分で観てからその判断を下したいというか、映画の趣旨はそこではないのに盛り上がってるのも好きじゃなくて、そういうのを観る前に聞いてしまうとかなりなえる。

 

だからエグジーに決定的な存在がいて、そこから安心して没入できた気がします。これはかなり個人的な感想。

 

 

とはいえ、ハリーのことを思い出して寂しくなって、話題をそらすエグジーの健気さというか、心の弱さが可愛い。

というかGCのエグジー、健気さがエグくなかったですか。

あと子犬。

石油王になったら、全イギリス俳優に子犬を贈りつけたい。

 

 

予告で見てから、イギリスとアメリカのタッグがどうなるのかめちゃくちゃ楽しみにしてたけど、まさかのチャニングテイタムの出どころに笑いました。

テキーラ、おらんでええやん くらいでしたね。

それも踏まえて最高。

アメリカ側にもちょっとバカなエージェントがいてもええやんけ。

 

 

 

 

 

OP、冒頭から鳥肌。戦闘シーンキマりまくってたけど、特にウイスキー2丁拳銃すごい好きでした。

これぞ戦闘シーンというか、肉弾戦も好きなんですけどやっぱり武器で流れるように戦うのは玄人感あふれていてカッコイイ。

 

 

 

あとはまあハリー。記憶喪失中、エグジーとマーリンの悲しそうな顔が辛かった。

 

記憶の思い出し方も過激だったけど、特にエグジーが犬を撃とうとするところ。

あのシーン、「デリケートでほんわかした版ハリー」に狂気を向けて記憶を掘り起こそうとするエグジーが狂気というか、ハリーに対しての執着心むき出しな感じ、世の中にごまんとあるラブシーンよりエロいなと思います。

それだけ本人に対して辛いことをしても、エグジーはハリーを取り戻したかったし、傍にいたかったんだろうな。

 

これはこのシーンだけでなく映画の随所に言えることなんですけど

人間の本質むき出しというか、うわべがなくて、容赦がない。

今回本当に製作スタッフに切り刻まれました。

でもそういうところ、私はめちゃくちゃ信頼する。

 

 

 

 

 

 

 

そしてここから一番私の言いたかったこと。

 

マーリンがカントリーロードを歌いながら死んでいった。

今まで見守ってきた二人に見守られながらというのがもう今思い出しても心臓が破けそうというか今のところ毎日破けて穴をふさぐのが大変。

 

文字だけでこのシーンの素晴らしさと感動あらわすのかなり難しい。

それだけ細かいところに伏線的に話が繋がっているところもまたすごい。

ジンジャーエールが戦闘に出たいといった後に、そんなこと考えたことなかったマーリンがキングスマンスーツを着て武器を持って、キングスマンらしく死んでいった。

その背景にはこれまでキングスマンとして死んでいった仲間たちを見送ってずっと自分だけ生き残ってきたマーリンの人生があって、

死ぬことは幸せなことではないけど、それでもキングスマンとして死ねてマーリンはとても誇らしかったんじゃないかと思う。

 

 

その誇らしさは、あのカントリーロードの熱唱にも言えるんですけど、あのシーンで私は戦争に行く人(いる人)が肩を組んで歌ったり、身内が見送ったりする光景が思い出された。

人は死ぬときになんで歌うのか、あのシーンを見るとちょっと理解した。

名誉ある死 というか、あんなに感動する死に方をマーリンにさせるというのが、作ってる側のキャラクターへの愛を感じる。

私も死ぬときは、プライドと誇りを持って後悔なく死にたい。

 

キングスマンでは、人が死ぬシーンを絶対華やかにする。

悪人も善人も関係なく、容赦なく華やかに散って死ぬ。

薄情さがなくて、凄いなと思います。

人のクソみたいなところも、素晴らしさも全部分かってる人が作ってるんだなと思う。

 

 

 

 

と、書きながらまたしんどくなってきた。

 

 

 

 

エルトンジョンさん、すごかったですね。

まだマーリンを失った悲しみの淵から戻ってきてないのに畳み掛けてくるエルトンジョン。

 

完全に作り手に弄ばれている。悔しい。

 

 

 

 

 

ラストまで書きたいけど、言いたいことは言ったし

なんかそういうのは私よりもうちょっと賢こくてマニアな人たちが

いっぱい書いてると思うのでいいや。

(全体的に上げたり下げたりすごくて細かい記憶がない)

 

 

 

 

 

気になったところをいうと、

最後のハリーのセリフだけがちょっと分からなかった。

もうちょっと賢い人たちの情報によると、スピンオフや続編あるらしいので、繋がりそうかな。

 

キングスマン、凄い独特な距離感あるよなーと思ってはいたんですが、監督がスターウォーズみたいな話を作りたかった。とインタビューで言っていたらしいという情報を見て、私は妙に納得した。

 

これからどうなるんだろう。

凄い楽しみだけど、今回が若干トラウマで今後がちょっとこわい。

 

 

 

(追記)

キングスマンのサントラめっちゃ良いので聴いてくれ。

そして死んでくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日は運がよかったらジャコメッティ観てきます。

おわり