覚えがき

備忘録のような

ルイの9番目の人生 / The promise 君への誓い

ルイの9番目の人生   @大阪ステーションシネマ

 

 

これは予告ホイホイで、映画館で予告を観てから絶対観ようと決めていた。

 

主人公のルイ君は9歳。

恐ろしく美人な母親と、元ボクサーの父と3人暮らし。

ただ、普通じゃないのは毎年事故や食中毒など、死の危険に脅かされること。

ルイは9度目の誕生日に崖から転落して、ついに寝たきり状態になってしまう。

寝たきりになったルイの不思議な力や体験とともに少年の気持ちや家族の関係の真実が少しずつ見えてくる。

というお話。

 

 

ナレーションも内容もほとんどルイの視点で描かれていて、

子供の感性で話が進んでいくのでずっと不思議で結末が明確に出るまでそれぞれのキャラクターが抱える真相があやふやだった。

一応ジャンルとしてはサスペンスとされているけど、謎解きというよりはルイの心がどんどん視聴者に開かれていく感覚。

どうか目を覚ましたその時は彼にとって幸せな世界があってほしいなと思う。

 

 

 

父親の存在や、母の美人さ(サラ・ガドン)など感情に作用するものが映画の中でものすごい魅力となってストーリーに組み込まれているんですが、一方で脳科学的な話もそんな複雑・大真面目ではないけど物語を解決させるために使われていて、絵本の中のありえないことをありえそうにやっているのも面白かった。

 

 

子供の暴言って本当に見たままを言うし、大人には何かしら後ろめたいものが付きまとっているけど、

悪気があるなし以前に子供は罪を持っていないので何でも臆することなく口にできる。

と映画を観て思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

The promise  君への誓い  @大阪ステーションシネマ

 

 

 

 

 

クリスチャンベイルが出ているというだけで使命感を持って観に行きました。ごめんなさい。

 

トルコがナチスホロコースト以前に同じように人種差別でアルメニア人を虐殺していた史実の話。

主演は最近SWでポー役だったオスカーアイザックアルメニア人の医学生役で出ています。

我が推しクリスチャンベイルは情勢を取材するAP通信記者。

オスカーアイザックとヒロインを取り合うので、やな奴かと腹を括りましたが、

いろんなショックがあっても諦めずに信じて取材を続ける記者でした。良かった...

 

主人公はアルメニア人のヒロインと恋に落ちそうになるけど生きるために諦めて、望んで諦めてを繰り返してそれでもなんとか生きようとする。

最後はぎりぎりフランスが助けてくれるんですが、結果的に愛する人を失った者同士のセリフのない噛みしめるようなラストシーンが好きでした。

普通、ロマンスがあって取り合う関係だったらもうちょっと人間のこすい所が描かれそうなんですが、特にヒロインが主役にフラれた時、怒るでも泣くでもなく、クリスチャンベイルとヒロインのこれまで築いてきた関係が表れていた。心臓辛い。

差別の非情さは当然あるけど、それ以上に人の色んな愛情の形が描かれている映画だなと思いました。

 

 

 

ラスト、生き残った人々のその後が扱われているんですがそこでパールハーバーがあったことがナレーションでさらっとですが出てきます。

 

本編と重大な関係はないけど、善も悪も立場も何もないなとそこで思ったりした。

結局対立するのは片方の存在があるからで、善悪のような見方をしてしまうけど、

戦争はその時々において善にも悪にもなっている。

 

泣くとか感動するとかなく、ただ観て事実を知れてよかったです。

まあその映画にもいろいろあるので映画の影響を真に受けすぎるのもまた良くないとは思う。

 

 

 

最近何でも信用できるものがどんどん減っていて難しい。

いっぱい映画を観ているの、自分の納得できる教えを探している可能性。

 

 

 

 

おわり